福引はいつから始まった?意外と古い起源と歴史

福引ってどんなもの?
商店街やショッピングセンターなどでおなじみの「福引」。
箱の中からくじを引いたり、ガラガラと抽選器を回して何色の玉が出るのかドキドキした経験がある方も多いのではないでしょうか。
そもそも「くじ」は、偶然によって順番や当たり外れなどを決める方法全般を指し、「福引」はその中でも、主に景品を引き当てる催しのことをいいます。
今では多くの人に親しまれている福引ですが、その歴史をたどってみると、現在とは少し違った姿が見えてきます。
今回は、福引がどのように現在の形になったのか、その歩みを調べてみました。
福引の始まりは奈良時代?
福引の原型の一つとされているのが、奈良時代の730年、聖武天皇の正月の宴(うたげ)で行われた余興です。
宴に集まった人々に「仁・義・礼・智・信」のいずれか一文字を書いた短冊を引かせ、その文字に応じて、絹織物や糸、真綿、布などを与えたという記録が残されています。
現在とは形が異なりますが、「くじを引き、その結果によって品物がもらえる」という遊び方は、すでに1300年近く前にあったことが分かります。

昔の福引は「餅」を引っ張っていた
では、「福引」という言葉はいつごろから使われていたのでしょうか。
鎌倉時代ごろの文献には、二人が向かい合って一つの餅を引っ張り合うことを「福引」と呼んでいたという記録があります。
こうした福引は正月の縁起遊びとして行われ、取れた餅の量によって、その年の吉凶を占ったとされています。
今では「くじを引く」福引ですが、かつては餅そのものを引っ張っていたのです。
江戸時代に広まった福引遊び
室町時代から江戸時代にかけては、「宝引き(ほうびき)」と呼ばれる正月の遊びが行われていました。
何本もの縄を束ね、その一部に橙の実や金銭などの景品をつけておき、参加する人が一本を選んで引き当てるというものです。
江戸時代には、これを街頭で商売として行う「辻宝引き」も登場します。
たくさんの細縄を用意し、その一部に菓子や玩具などをつけ、お金を払った子どもたちに引かせていました。
これは、現在の縁日などで見かける「紐くじ」にもよく似ています。

おみくじと福引の違いは?
「引いた結果によって運勢が決まる」と聞くと、おみくじを思い浮かべる方もいるかもしれません。
どちらも「くじを引く」という形は似ていますが、成り立ちや目的は少し異なります。
おみくじは、もともと神仏の意向をうかがうためにくじを用いたことに由来し、のちに個人の吉凶や運勢を占うものとして広がっていきました。
一方の福引は、年の福を占う風習や遊びなどを経て、次第に景品を引き当てる楽しみへと姿を変えていきます。
ちなみに、「福引券」と呼ばれることもある「三角くじ」は、戦後の宝くじで使われた形式がルーツとされ、福引とはまた異なる歴史があるようです。
商店の福引が広まったのは明治時代
現在のように、買い物をしたお客さんが福引に参加し、景品を当てるスタイルが見られるようになるのは明治時代です。
その代表的な出来事の一つが、東京・日本橋の白木屋での福引です。
白木屋は江戸時代から続く老舗呉服店で、のちに百貨店へと発展した店です。
1905年には、日本の百貨店として福引を初めて実施したとされています。
その後、福引は都市部の商店の年末年始の売り出しなどにも広がり、次第に定着していきました。

「ガラガラ」の抽選器はいつから?
福引と聞いて、六角形や八角形の箱をガラガラと回す抽選器を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
こうした回転式の抽選器も、明治から昭和にかけて、商店の催しなどで使われるようになりました。
その中で広く知られるようになったものの一つが、「新井式廻轉抽籤器(かいてんちゅうせんき)」です。
東京で帽子店を営んでいた新井卓也さんが、お客さんを楽しませるために帽子箱を利用して考案したのが始まりという説もあります。
お菓子を引いて楽しめる「感謝の福引箱」
そんな福引の楽しさをお菓子にしたのが、「感謝の福引箱」です。
箱の中には5種類の小袋あられが入っていて、手を入れて一袋ずつ取り出せる仕組みになっています。
職場などで配るときにも、「どの味が出るかな?」「私はこの味だった!」と、ちょっとした会話のきっかけになります。
実際にご利用いただいた方からも、「くじ引きのように選べるのが面白かった」「職場で話題になった」といった声が届いています。
個包装で配りやすく、箱ごと共有スペースに置いて、自由に取ってもらうこともできます。
退職や異動など、職場で多くの方へ感謝を伝える際のご挨拶にもおすすめです。

最後に
時代とともに形や目的を変えてきた福引。どれを引こうかと迷い、結果を楽しむ面白さは、今も昔も変わらないようですね。
※イラストはイメージです。史実や当時の状況と異なる場合があります。

